谷川 健一 編
北海道・東北から九州・沖縄まで、地名にこめられた警鐘を、 私たちは、どこまで真摯に聴きとれるのだろうか。各地の第一人者による災害地名探索。

「それらの地名は、ここは危険な地域だから、ふだんから警戒を怠らぬようにと予告しているのである。それは地震や洪水や津波に対する警告にとどまらない。人間が大自然の中の存在であることを忘れないようにとの警告でもある」(谷川健一「序・災害と地名」より)。

<著者紹介>
谷川健一(たにがわ けんいち)

1929年、熊本県水俣市生まれ。東京大学文学部卒業。 『風土記日本』『日本残酷物語』、雑誌「太陽」の初代編集長を経て、文筆活動に入る。『南東文学発生論』で芸術選奨文部大臣賞・第2回南方熊楠賞受賞。『海霊・水の女』で短歌研究賞受賞。1981年以来、日本地名研究所所長として現在に至る。文化功労者。2013年、逝去。


 

■2023年3月22日 読売新聞で紹介されました →記事はこちら