中西 進 著
本書は、日本文化の源泉ともいえる『万葉集』研究の第一人者、中西進氏のエッセイ集です。
絵画や音楽への深い洞察、古代文化の保護、伝統芸能の新しい解釈、温かい目配りの教育論、伝統行事への敬い……幅広い話題を、慈しみをもって語りかけています。
未曾有の大災害を体験したこの国に、改めて問いかけてくる、日本人とはなにか、私たちはどうあるべきか、先の見えない今日にあって、大きなヒントを与えてくれます。日本人にこうあってほしい、という穏やかな祈りがこめられた書物となっています。
<著者紹介>
中西 進(なかにし すすむ)
1929年東京生まれ。東京大学大学院修了。文学博士。府立大阪女子大学学長、京都市立芸術大学学長など多くの要職を歴任、現在、池坊短期大学学長、全国大学国語国文学会会長、奈良県立万葉文化館館長。専門は『万葉集』の比較文学的研究。日本学士院賞、菊池寛賞、ほか受賞多数。2004年文化功労者。
著書に『日本人の忘れもの』1~3巻『中西進と歩く万葉の大和路』『国家を築いたしなやかな日本知』(以上ウエッジ)『日本人こころの風景』(創元社)『日本のかたち こころの風景から』(産経新聞出版)『ひらがなでよめばわかる日本語』(新潮文庫)『こころの日本文化史』(岩波書店)『中西進著作集』全36巻(四季社 現在刊行中)ほか多数。

日本人の祈り
こころの風景

定価:1,760円(本体1600円+税)

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2011年12月1日
ISBN978-4-905194-26-2 C0095