日本の伝統話芸のひとつ「講談」の入門書。講談は、物語を語ることを「読む」といいます。本書は、講談のいろいろなお話を「読む」のに加え、実際に語る(「読む」)ポイントも、現役の真打講談師が解説しています。落語との違いは何? 講談のはじまりは? 講談の歴史や講談に使う道具、実際のテキストも収録し、読んでためになる、語って楽しい、講談の魅力がいっぱいの1冊。小学校高学年から。

 


 

<共著者紹介>

小泉 博明(こいずみ・ひろあき)
専門、日本思想。文京学院大学名誉教授。早稲田大学文学部卒。日本大学大学院総合社会情報研究科博士課程修了。博士(総合社会文化)。
著書に『斎藤茂吉 悩める精神病医の眼差し』(ミネルヴァ書房)『斎藤茂吉の人間誌』(彩流社)など。

 

稲田 和浩(いなだ・かずひろ)
作家・脚本家。文京学院大学非常勤講師。日本大学芸術学部卒。主に、落語・浪曲・講談などの台本、新内・長唄・現代邦楽などの作詞、喜劇の脚本、演出などを手掛ける。
著書に『食べる落語』(教育評論社)『浪曲論』(彩流社)『にっぽん芸能史』(映人社)『水滸伝に学ぶ組織のオキテ』(平凡社新書)ほか多数。小説に『そんな夢をあともう少し』『豪傑 岩見重太郎』(祥伝社文庫)など。監修に『いっしょに探検!日本の伝統文化と芸術(全四巻)』(教育画劇)ほか。講談作品に、「聖徳太子の犬・雪丸」「平賀源内伝~惚れ薬の巻」「川崎大師縁起」ほか多数。

 

宝井 琴鶴(たからい・きんかく)
真打の講談師。山形大学人文学部卒。講談協会所属。宝井琴星に入門。2019年真打昇進、五代目宝井琴鶴を襲名。
琴鶴書下ろし講談に「ごんぎつね」「倭建命」「クリミアの天使 ナイチンゲール」「ヘレン・ケラー」「三浦按針(ウィリアム・アダムズ)」「小泉八雲原作 雪女」「渋沢栄一」「浦島太郎」など多数。