
ペーロと仲間と水車小屋
クロアチアで、時代や世代を越えて愛され、読まれ続けている物語です。
著者は、国民的児童文学作家と呼ばれているマト・ロヴラック。
小学校の必読図書にもなっていて、映画化され、大好評となり、テレビでも繰り返し放映されています。
「賄賂」、「分断と対立」といった大人の問題を批判的に捉え、様々な困難に遭いながら、子どもながらに解決しようとする田舎の少年たちが生き生きと描かれ、読者を惹きつけます。
日本の子どもたちに是非読んでもらいたい作品です。
<作者紹介>
マト・ロヴラック
クロアチアの国民的児童文学作家。1899年、クロアチア共和国生まれ。1919年、ザグレブの師範学校卒。1974年、ザグレブにて没。教師をしながら執筆活動を行い、数多くの作品を生み出す。その名を冠した「マト・ロヴラック賞」は、クロアチア語で書かれた最も優れた児童文学作品の著者およびイラストレーターに贈られる、三大児童文学賞の一つ。クロアチアのあちこちの町に「マト・ロヴラック小学校」があることからも、クロアチア人に敬われていることがわかる。
<訳者紹介>
山本 郁子(やまもと いくこ)
クロアチア語通訳、翻訳者。
訳書に『ぼくのうちは殺された』(彩流社)、『見習い職人フラピッチの旅』(小峰書店)、『なぞの少年』『ココと幽霊』『本物のモナ・リザはどこに―ココ、パリへ行く』『昔むかしの物語』(以上、冨山房インターナショナル)、『忘れられていた息子』(近代文藝社)、『幸せな日々』(国土社)、『吹雪の中の列車』(岩波書店)などがある。