企業はどのように発展してきたのか、
どのような人物がどのように関わってきたのか

 

日本の経営史研究の先駆者のひとりの研究と諸活動の足跡を通し、企業のあり方を示唆する聞き取り記録集。
企業にとって、諸々の資料や社史がなぜ大切なのかを、味の素、花王石鹸、東京海上などの社史編纂経緯から説く。
また、豊田喜一郎、安田善次郎、渋沢栄一など多くの偉大な人物の伝記執筆過程や、さらに三公社民有化、関西空港設置、間接税導入などに対しての学者としての関わりにも触れ、日本経済の発展とその仕組み、内実を明らかにする。

 


<編者>
佐々木 聡 (ささき さとし) 明治大学経営学部教授
阿部 武司 (あべ たけし)  大阪大学名誉教授


 

由井常彦(ゆい つねひこ)

1931年長野県生まれ。東京大学経済学部卒業、同大学院修了。経済学博士。明治大学経営学部教授を経て、現在、明治大学名誉教授、日本経営史研究所名誉会長、三井文庫常務理事・文庫長ほか。

《主な著書》『中小企業政策の史的研究』『日本の経営発展』『歴史の立会人 昭和史の中の渋沢敬三』『安田善次郎』『豊田喜一郎伝』『「都鄙問答」と石門心学─近世の市場経済と日本の経済学・経営学』ほか多数。