そのすべては神話のなかにある

 

世界はどのようにして起こったのか?
どうやって昼夜の別が生じたのか?
人間はどのようにしてこの世界に来たのか?
=大正期の文語文に現代語訳をほどこし二段組みで誘う神話への旅=

 

<内容>
北欧神話』に登場する個性豊かな神々片方の眼とひきかえに全知全能の力を手にしたオージン
強さ、勇ましさに秀で、剛の者として知られる雷神トール
容姿端麗だが善と正義を嫌い、心がねじれて悪賢いロキ
慈悲深く温和、純真で優美、誰からも愛される日神バルダア
音楽と春の花を愛する美の女神フレーヤ…オージンに追われたミッドガルド蛇、
フェンリス狼、幽界の女王ヘラたちが力を結集し、いざ決戦の場へ!

 


 

<訳者紹介>

中島孤島(なかじま ことう)
1878年長野県生まれ。本名茂一。小説家、評論家、翻訳家。
著書に『新気運』(平民書房)、『通俗世界全史 新民族勃興史』『通俗世界全史 暗黒時代史』『通俗世界全史 封建列国史』(以上、早稲田大学出版部)、『こども世界歴史』(冨山房)。翻訳書に『グリム御伽噺』『西遊記』『騎士道時代 バルフィンチ』(以上、冨山房)、『クリスマス・カロル』(春陽堂)などがある。1946年逝去。

 

現代語訳:阿部正子(あべ まさこ)
千葉県生まれ。日本児童文学者協会会員。
児童書に『おしゃべりまくら』『メニューはうたう』『ろばのじいさん』『むしゃむしゃかいじゅう』(以上、岩崎書店)、『ゆらめき少女たち』(文渓堂)、『くじらとさくら』(らくだ出版)、『ねむの木ゆうびん』(教育画劇)などがある。