大澤重人


秀吉軍によって朝鮮から連れて来られ、望郷の念を抱いたまま異国で生涯を閉じた機織り上手な少女をモデルにした絵本『むくげの花の少女』。著者は、この絵本との出会いから、日本と朝鮮との歴史的かかわりを、自らの体験を交えて探っていきます…。そして、偏見を見直し、よりよい友好の関係を築く大切さを自覚していきます。


【目次】
第一章 少女との出会い  ─ 私と朝鮮半島/少女の墓/光を当てた女性/読者に発信
第二章 隣国への眼差し  ─ 絵本の原点/不幸な歴史観/もう一つの朝鮮赴任
第三章 想いのバトン   ─ 11年ぶりの再取材/「郷里」からの訪問
第四章 少女に迫る    ─ コロナ下に文献調査/機織り上手な少女/少女はどこから
第五章 黒潮に寄せる想い ─ 加害の地から/被害の地から
第六章 次代への扉    ─ 無知が生む偏見/知る・考える・つながる/日本人って/折れないむくげ


<著者紹介>
大澤重人(おおざわ しげと)
1962年、京都府舞鶴市生まれ。渡来人歴史館(大津市)専門員。1986年春~2019年秋まで毎日新聞社に勤務し、編集制作センター副部長、高知支局長、工程センター室長、エリア編集委員などを務める。現在も、多文化共生や非戦をテーマに取材を続ける。著書に『泣くのはあした─従軍看護婦、九五歳の歩跡』〈高知出版学術賞特別賞〉『心に咲いた花─土佐からの手紙』〈高知出版文化賞〉(以上、冨山房インターナショナル)など


咲くや むくげの花 ─朝鮮少女の想い継いで

定価:1,980円(本体1800円+税)

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ISBN978-4-86600-097-8 C0095

2021年8月17日