鈴木孝夫研究会 編
<内容紹介>
『ことばと文化』をはじめ数多くの名著を世に送り出した鈴木孝夫氏は、言語社会学者という枠にとらわれることなく、哲学、社会学、心理学、英語学、動物行動学、文化人類学等さまざまな分野に及ぶ考察で多くの人びとの心を捉えてきました。
全国から多くのメンバーが集い、2年前に鈴木氏を囲んで研究会が発足し、回を重ねてきましたが、本書は、その第6回~第9回の4回分の講演記録を収録したもの。鈴木氏研究の進展をめざした論考や、鈴木氏の評伝も掲載。
鈴木氏の多くの著書はいずれも版を重ね、幅広く受け入れられておりますが、研究会ではそれらをテキストに鈴木氏の講演が行われ、参加するメンバーと氏との直接対話を通じて考察を深め合ってきました。こうした研究会の様子も実感できる、充実した内容の読み物です。
例えば、第6回の講演「『新・武器としてのことば』をめぐって」では、鈴木氏が〈武器としての〉ことばにこだわってきたのはなぜか? をテーマに、縦横無尽に考察を語ります。国民全部に一律に英語を教えるより、本当に有能な人材を探し育てて、外交を充実させることが大事、日本はもっと前に出て日本人の武器であることばを使って世界に発信していくべき、と説き、一石を投じています。

<編集担当より一言>
東北大震災から1年を迎えた今、日本中の人びとの暮らしや意識が大きく変化してきた中で、鈴木氏は40年以上前から、徹底した節電やリサイクルの生活を信条としています。そうした生き方と人生観にも本書でふれることができます。とにかくお話が面白い。改めて共感を呼ぶ内容となっています。(S)

<著者紹介>
鈴木孝夫(すずき たかお)
1926年生まれ。慶応義塾大学医学部予科修了、同大学文学部英文科卒。慶応義塾大学名誉教授。専門は言語社会学、文化意味論、外国語教育。慶応義塾大学教授をはじめ、イリノイ大学、イェール大学客員教授、マギル大学(カナダ)イスラム研究所員、フランス高等社会科学研究院客員教授などを歴任。
著書に『ことばと文化』『日本語と外国語』『武器としてのことば』『閉された言語・日本語の世界』『人にはどれだけの物が必要か』『日本人はなぜ日本を愛せないのか』『日本語教のすすめ』など多数。他に『ことばと自然』(C・W ニコル氏との共著)。『鈴木孝夫著作集』全8巻。『あなたは英語で戦えますか』(冨山房インターナショナル)。2021年、ご逝去。

 

鈴木孝夫の世界 第3集

定価:2,200円(本体2000円+税)

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2012年4月5日
ISBN978-4-905194-36-1 C0081