谷川 健一 著
地名は日本人の遺産であり、大地に刻まれた百科事典の索引である。谷川民俗学の根幹をなす「地名」について、南は南島の礁湖から北は流氷の海まで、列島を走行するラインにそって地名の放射する多彩なかがやきを細やかな視点で受けとめる著者。
これまで考察してきた数多くの地名のなかから、とくに興味をひき心に残った300箇所を選び出し、楽しく逍遥するかのごとく語りかける、谷川地名学の精髄。

【 内容 】
地名が語りかけるもの  山島に依りて国邑をなす
九州―筑紫・火・豊・日向・大隅・薩摩
南島―奄美・沖縄
黒潮の流れに沿って―南海・東海
内陸の道―瀬戸内・上方・東国
日本海沿岸を辿る―山陰・北陸
北国―北海道・東北

<著者紹介>
谷川健一(たにがわ けんいち)
1921年、熊本県水俣市生まれ。東京大学文学部卒業。 『風土記日本』『日本残酷物語』、雑誌「太陽」の初代編集長を経て、文筆活動に入る。『南東文学発生論』で芸術選奨文部大臣賞・第2回南方熊楠賞受賞。『海霊・水の女』で短歌研究賞受賞。1981年以来、日本地名研究所所長として現在に至る。文化功労者。2013年、逝去。

谷川健一全集 第16巻 地名三
列島縦断 地名逍遥

定価:7,150円(本体6500円+税)

 

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2012年2月25日
ISBN978-4-905194-31-6 C0339