谷川 健一 著
近代日本の幕開け、「熱い時代」の渦中にあって、思想と信仰の転換に対峙する若き群像の苦悩と決断を描いた『最後の攘夷党』『私説 神風連』。明治という時代の一断面を戯曲化した『明治三文オペラ』。ならびにその背景をするどく抉る論考などを収録しました。

【 内容 】
最後の攘夷党 私説 神風連 明治三文オペラ
乱臣伝  憑かれた人びと  神風連の神慮と行動形態  神風連と林桜園   維新変革の虚妄と反乱者たち  神を失った近代知識人― 三島由紀夫への異和感 ―   もうひとつの明治  見る― 角膜について ―

<著者紹介>
谷川健一(たにがわ けんいち)
1921年、熊本県水俣市生まれ。東京大学文学部卒業。 『風土記日本』『日本残酷物語』、雑誌「太陽」の初代編集長を経て、文筆活動に入る。『南東文学発生論』で芸術選奨文部大臣賞・第2回南方熊楠賞受賞。『海霊・水の女』で短歌研究賞受賞。1981年以来、日本地名研究所所長として現在に至る。文化功労者。2013年、逝去。

谷川健一全集 第20巻 創作
最後の攘夷党 私説 神風連 明治三文オペラ 他

定価:7,150円(本体6500円+税)

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2010年8月26日
ISBN978-4-902385-94-6 C0339