谷川 健一 著
著者が民俗学の 世界に入りこむきっかけをつくった柳田国男。 近代日本の苦悩を一身に受けて 未踏の学問領域を開拓した柳田の冒険とは。 柳田国男の民俗学について、その奥行のある学問を、 広い視野にたってまとめた『柳田国男の民俗学』 とそれに至る論稿を一冊に集成。
【 内容 】
柳田国男の民俗学
柳田国男の冒険  柳田国男の「序文」  『遠野物語』の世界  山人と平地人  天然の禁色  祭場と葬所  柳田国男の世界  『海上の道』と天才の死  柳田学の再検討の意味  聞き書「新四郎さ」   柳田国男と南方熊楠  共感の精神とは何か   柳田民俗学への批判  柳田による「民族的な私」の自覚  日本人を照射する異質文化  採訪調査における疑念  日本民俗の原型をたずねて  インタビュー 父を語る
<著者紹介>
谷川健一(たにがわ けんいち)
1921年、熊本県水俣市生まれ。東京大学文学部卒業。 『風土記日本』『日本残酷物語』、雑誌「太陽」の初代編集長を経て、文筆活動に入る。『南東文学発生論』で芸術選奨文部大臣賞・第2回南方熊楠賞受賞。『海霊・水の女』で短歌研究賞受賞。1981年以来、日本地名研究所所長として現在に至る。文化功労者。2013年、逝去。

 

谷川健一全集
第18巻 人物一 柳田国男

定価:7,150円(本体6500円+税)

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2010年5月27日
ISBN978-4-902385-89-2 C0339