谷川 健一 著
谷川民俗学の根幹をなす「古代」。 本年度文化功労者に選ばれた著者が、 古代史の世界に足を踏み入れ、 さらに深入りしていくきっかけを作り、 その後の研究の方向づけともなった 「古代史ノオト」をはじめ、 日本の古代神話と朝鮮の卵生神話とのつながり、 南島に残るいのちの儀式など古代人の世界観をめぐる考察で構成。 民俗の眼で古代史の世界を探る意欲作。

【 内容 】
古代史ノオト
Ⅰひさごとたまご 応神帝と卵生神話 膂宍の空国 日本の脊梁文化 常世の鳥 倭の鵲
Ⅱシャコ貝幻想 サルタヒコの誕生 志摩の磯部 旅する女神 ヒルメとアマテラス
Ⅲ不知火海の巫女 産屋の砂  神に追われて 名えらび 魂と首飾りもうひとつの降臨神話 日本人の宇宙観 国津神と天津神

<著者紹介>
谷川健一(たにがわ けんいち)

1921年、熊本県水俣市生まれ。東京大学文学部卒業。 『風土記日本』『日本残酷物語』、雑誌「太陽」の初代編集長を経て、文筆活動に入る。『南東文学発生論』で芸術選奨文部大臣賞・第2回南方熊楠賞受賞。『海霊・水の女』で短歌研究賞受賞。1981年以来、日本地名研究所所長として現在に至る。文化功労者。2013年、逝去。


谷川健一全集 第3巻 古代三
古代史ノオト 他

定価:7,150円(本体6500円+税)

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2007年11月11日
ISBN978-4-902385-48-9 C0339