170年以上前、閉ざされた医学界の扉を開いた女性

エリザベス・ブラックウェル(1821~1910)が生きたヴィクトリア時代は、女性が自らの体について学ぶことさえ、ためらいと畏れを伴う時代でした。そのような社会の中で、1847年、エリザベスは医師となることを決意します。それは、医学・医療の発展に力を尽くすだけでなく、当時、多くの女性たちが切実に必要としていた医療を、自らの手で届けたい――その強い願いが、彼女を医師の道へと導いたのです。

著者ナンシー・クラインは、男性だけに閉ざされていた医学界の扉を開こうと、幾多の偏見や困難にひるむことなく果敢に挑み続けた彼女の姿を、生き生きと私たちの前によみがえらせてくれます。そのひたむきな歩みは、時代を超えて読む人の心を打ち、夢を信じて道を切り拓く勇気を与えてくれることでしょう。

新しい女性の生き方を切り拓いた人、世界初の女性医師の挑戦とその生涯の物語。

 

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<著者紹介>
ナンシー・クライン
米国の作家、翻訳者、文学研究者。バーナード大学(コロンビア大学の提携大学)やハーバード大学などで、英語・フランス語を教えるかたわら、著作や翻訳に携わる。小説やエッセイなどの創作活動に加え、文学評論や書評など、多くの著作を発表。ルネ・シャールをはじめとする現代フランス文学の研究と翻訳でも知られる。バーナード大学のライティング教育プログラム創設の責任者。本名はナンシー・クライン・ピオール(Nancy Cline PIORE)。

 

<訳者紹介>
二木久恵(にき ひさえ) 

英語教育者、医学・人文関連書の翻訳者。津田塾大学を卒業後、テキサス大学大学院に留学。津田塾大学、聖路加国際大学、明海大学を経て、聖路加国際大学の名誉教授。NHKの基礎英語講師を務めた。著書に『漱石の留学とハムレットー比較文学の視点から』(リーベル出版)、訳書に『平静の心』共訳:日野原重明(医学書院)などがある。

 

森島祐子(もりしま ゆうこ)

医学博士・呼吸器専門医。米国生まれ。筑波大学在学中、マックマスター大学・マギル大学(カナダ)などで診療参加型臨床実習を行う。米国内科学会フェロー。現在、筑波大学医学医療系呼吸器内科准教授・呼吸器内科診療科長。著書に『そのまま使える病院英語表現』共著:仁木久恵(医学書院)などがある。学術論文も多数。