だれかを ささえる すべての ひとへ
ありがとうの きもちをこめて
カムオン
(カムオン:ベトナム語で「ありがとう」)

アメリカで数々の受賞歴を誇るベトナム出身の作家タィン=ハ・ライは、この作品で3世代の家族の愛情、失われゆく記憶、
そして、遠い故郷を想うときにわき上がる感情を、美しく描き出しています。

 


 

<内容紹介>
アンのおばあちゃん(名前はバー)は、ときどき目の前に雲がかかったようになり、いろいろなことが思い出せなくなってしまいます。そこで、アンとおじいちゃん(名前はオン)は、おばあちゃんの幸せな記憶を取り戻すために、ある計画を立てます。
昔、生まれ故郷のベトナムで、おじいちゃんと結婚式を挙げたときに食べた、おばあちゃんの大好物「ガックフルーツのおこわ」をつくるのです。そのためには、ガックフルーツを種から育てなければなりません。種を植え、花を咲かせ、果物を収穫するには何年もかかります。アンとおじいちゃんは、辛抱づよく待ちました。そしてついに、ガックフルーツのおこわが完成しました!アンは期待でいっぱいです。おばあちゃんはきっと、結婚式のことを思い出してくれるはず。
「100年先まで幸せに」と誓い合ったあの日のことを……。(カバーより)



<著者・絵・訳者紹介>
文:タィン=ハ・ライ (Thanhhà Lại)
1965年、ベトナム生まれ。ベトナム戦争に翻弄され、10歳で難民としてアメリカに渡る。
作品に、少女の頃の体験を綴った『はじまりのとき』、小説“Listen,Slowly”“Butterfly Yellow”など。ニューヨーク在住。

絵:フン・グエン・クアン/フイン・キム・リエン (Phung Nguyên Quang/ Huynh Kim Liên)
ベトナムのホーチミン市を拠点に活動するイラストレーターのデュオ。
共同作業でアート制作を行う。作品に、『ぼくは ひとりで』など。

訳:はっとり こまこ(服部こまこ)
神奈川県在住、英日翻訳者。主な訳書に、『ぼくは ひとりで』『カラーバイブル 世界のアート&デザインに学ぶ色彩の歴史と実例100』『色と光 マスターガイド イラスト上達のための理論と実践』。国際協力関連の翻訳業務にも携わる。
東南アジアに長く暮らした経験から多文化共生や難民問題に関心を寄せる。