<内容紹介>
東日本大震災のとき地球深部探査船に乗っていた子どもたちは……東日本大震災の日、青森県八戸市の小学校の生徒たちは地球深部探査船「ちきゅう」の見学に訪れていました。見学が間もなく終わろうとしていた午後2時46分、大きく長く続く地震が発生し、その後、津波が八戸港にも襲来しました。船内は混乱し、大人たちも不安になるなか、生徒 たちはどうだったのでしょうか……。震災後、被災地のみんなが復興のために必死に毎日を生きるなか、八戸の人たちは「ちきゅう」の関係者との絆をずっとつなぎ続けています。

小さな繋がりでも、その時の思いは、みんなの心の中で生き続け、明日への希望をつないでいます。

<作者/挿画紹介>
文:小俣珠乃(おまた たまの)
海洋研究開発機構(JAMSTEC)にてアウトリーチや人材育成などを担当。2009年から2016年まで「ちきゅう」および国際深海掘削科学計画(IODP)に関わる。現在は内閣府戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)革新的深海資源調査技術を担当。

絵:田中利枝(たなか りえ)
多摩美術大学デザイン科卒業。デザイン会社にて編集やデザインなどを担当。退職後、宇宙や科学技術分野でのデザインの仕事を開始。デザイナーとしてJAMSTEC、産総研などで勤務。現在、国立天文台のアルマプロジェクトで広報・デザインを担当。