読んで楽しく心おどる詩を、ことばの魔術師・故はせみつこ氏が存命中に膨大な詩のなかから六十余篇を選出し、これに飯野和好氏が渾身の絵を描いた珠玉のアンソロジーがここに誕生いたしました!

本書は、『しゃべる詩 あそぶ詩 きこえる詩』、『みえる詩 あそぶ詩 きこえる詩』(いずれも冨山房刊)に次いで、待望の第三集となるものですが、その内容は、子どもによる作詩から中原中也・萩原朔太郎・谷川俊太郎など近・現代の名詩にいたるまで、じつに多彩なラインナップと多様なテーマで一・二集をはるかにしのぎ、長年、詩の朗読をライフワークとしてきた編者の集大成にふさわしい作品集と言えましょう。

令和6年度(2024~)光村図書版小学校国語教科書(2年・4年)に、本文掲載および書籍紹介。

<著者・画家 紹介>
はせみつこ (波瀬満子)

京都府に生まれる。東京女子大学卒業。劇団四季、ことばあそびの会を経て、ウリポ・はせ・カンパニーにいたるまで、詩やことばあそびをステージ構成し、表現する「ことば・パフォーマンス」のジャンルを確立。子どもに大人気のステージ「やってきたアラマせんせい」は13年間、「スーパー・AIUEO」は7年間のロングラン。93年よりNHK・TV「あいうえお」にレギュラー出演し、その不思議な魅力でおとなのファンも獲得している。著書に『ミッチーのことばあそび ひらひら きらり〔新版〕オノマトペー英語の世界』(冨山房インターナショナル)『 いっしょにあそぶ? 』 (冨山房) 『かっぱ かっぱらったか?』 (太郎次郎社エディタス)など多数ある。2012年逝去。

飯野和好 (いいの かずよし)
1947年、埼玉県秩父に生まれる。長沢セツ・モードセミナーでイラストレーションを学ぶ。
絵本に『ハのハの小天狗』(ほるぷ出版)『くろずみ小太郎旅日記シリーズ』(クレヨンハウス)『ねぎぼうずのあさたろう その1』(福音館書店)で第49回小学館児童出版文化賞。
『小さな山神スズナ姫シリーズ』(偕成社)で第11回赤い鳥さしえ賞。『みずくみに』(小峰書店)で第20回日本絵本賞。『ふようどのふよこちゃん』(理論社)『月見草の花嫁』(BL出版)他。絵本の読み語り講演で全国を股旅姿で歩いている。ブルースハープ奏者でもある。