鈴木孝夫研究会 編
<内容紹介>
2010年3月に「鈴木孝夫研究会」通称「タカの会」が発足して2年。2012年4月で研究会に区切りをつけました。第1回から12回までの先生の講演、軽井沢合宿2回の講演すべてが、ついに、この第4集をもって収録され、鈴木氏の深い、鋭い考察が、誰にでもわかるやさしい、ユーモアたっぷりの語りでまとまり、有意義な試みとなりました。
『ことばと文化』をはじめ数々の名著を世に送り出した鈴木氏が、言語社会学者としてのわくに捉われず、いま、世に問うこと、日本人に訴えたいこと、世界に警告すること、氏のすべてが、あますことなく、語りつくされ、氏の魅力全開です。また、各巻には、ほかの執筆者のエッセイや論考も充実しており、鈴木氏も高く評価しています。第4集の目次から氏の演題をご紹介します。
○3・11の今、下山の時代の現在こそ日本の出番だ(第10回研究会)
○日本の漢字は世界に誇れる偉大な文化である(第11回研究会)
○タタミゼ文化が世界を救う(第12回研究会)
○私が目標としてきた「人間学としての言語学」の諸相(第2回軽井沢合宿)<編集担当より一言>

なお、第1集(第1回~第2回講演)第2集(第3回~第5回+第1回合宿講演)第3集(第6回~9回講演)と、充実した内容をそろえております。どうぞ、全巻通してお読みくだされば幸いです。(S)

<著者紹介>
鈴木孝夫(すずき たかお)
1926年生まれ。慶応義塾大学医学部予科修了、同大学文学部英文科卒。慶応義塾大学名誉教授。専門は言語社会学、文化意味論、外国語教育。慶応義塾大学教授をはじめ、イリノイ大学、イェール大学客員教授、マギル大学(カナダ)イスラム研究所員、フランス高等社会科学研究院客員教授などを歴任。
著書に『ことばと文化』『日本語と外国語』『武器としてのことば』『閉された言語・日本語の世界』『人にはどれだけの物が必要か』『日本人はなぜ日本を愛せないのか』『日本語教のすすめ』など多数。他に『ことばと自然』(C・W ニコル氏との共著)。『鈴木孝夫著作集』全8巻。『あなたは英語で戦えますか』『鈴木孝夫の曼陀羅的世界』『世界を人間の目で見るのはもう止めよう』(冨山房インターナショナル)。2021年2月、逝去。



 

鈴木孝夫の世界 第4集

定価:2,200円(本体2000円+税)

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2012年10月13日
ISBN978-4-905194-46-0 C0081