一錠に詰め込まれたサイエンス|78

冨山房インターナショナル発行  未来を創る本

 

第78回

2013年5月17日(金) 18:30~20:30

『一錠に詰め込まれたサイエンス』

 

高橋秀依さん(帝京大学教授)


 

 

 

今回のデザート


【参加者からの言葉】
高橋先生のファンになりました。(60代・男性)
医薬品の開発の流れや、苦労、また現在製薬企業が抱えている問題がとてもわかりやすく理解できました。先生の新薬開発への熱意が伝わってきて感動しました。勉強になりました。ありがとうございました。(30代・女性)
とても参考になるお話を有難うございました。研究頑張ってください。(60代・女性)
「くすりはリスク」―忘れられない言葉になりそうです。デザートがとても印象的でした。(60代・女性)
講演を聞いて、普段何気なく飲んでいる薬に、少し関心を持てるようになったと思います。薬を創っている側のお話を聞くのは初めての経験で大変面白かったです。(20代・女性)
薬の事は全く分からなかったのですが、とてもおもしろい話で楽しくお聞きすることができました。ありがとうございました。(20代・女性)
これまで薬について深く考えたことがなかったので、とても勉強になりました。特に、薬のしくみ、どのように作用するのか等、意識する機会となりました。貴重な講演をありあがとうございました。(公務員・女性)
参加者のベースの知識レベルに差があるので、外部資料で用語、関連NEWSを確認できるとよい。Wifi、NetでWebを調べられる・・・。とか (50代・男性)
先日、岩波ジュニア新書「リケ女的生き方のすすめ」を読み、科学と社会のつながりの強さの示唆を受けました。以前から一般的なサイエンスカフェの存在は知っており興味もあったのですが、これからが普段では決して接点のない専門知識は難しい部分もありましたが、何とかさわりだけでも理解でき、大変満足しました。また、本にもあった通り科学が社会に対して働きかける力が本当に大きいものなのだと実感しました。専門知識+社会との接点(かかわり)を教えていただけるデータを今後も楽しみにしたいと思います。ウィットのきいたお菓子、お土産もとても楽しめました。(40代・女性)
とても面白かったです。化学自体に興味があり、「普段から聞き慣れているけど意味は詳しくわからない」事がわかりやすく説明してくださったので楽しく最後まで聞くことができました。(30代・男性)

追加コメント

5 月 11 日にお話しくださった高橋秀依氏から、当日いただいたご質問に対して、追加のコメントをいただきました。

<質問のあらまし>
私の知り合いが関係するNPO団体で、アフリカで、インドの安いエイズの薬を買って患者へ届ける活動をしていたところ、欧米諸国から特許がらみで抗議があったようで、インドの薬を購買できなくなってしまったとのことです。

特許はそういうものだとはいえ、非人道的な話だと思うのですが、お考えをお聞かせください。

<高橋氏コメント>
もともとインドでは、欧米や日本のような特許制度がなく、2005年から始まったのだそうです。
それまでは、欧米の特許に関係なく、医薬品を製造してアフリカなどへ安く輸出していました。しかし、今では、欧米にあわせて特許制度を重んじるようになっています。

これは、インドが将来的に製薬産業を発展させるために、政策を変えたと考えた方が良いでしょう。

そこで欧米の特許を侵害するようなことはできなくなった、すなわち、アフリカなどへ安くエイズの薬を輸出しなくなった、ということだと思います。

確かに人道的な観点から考えれば、エイズ薬がアフリカに届かない、というのは困ったことで、インドに特許を守らせようとする欧米や日本の動きは、非人道的と言われてしまうかもしれません。

しかし、特許は、人道的な観点と別次元のところにあるように私には思われます。もともとインドが特許を侵して薬を輸出していたことが間違いであって、それは正すべきです。
そうでなければ、特許の制度は崩壊します。

人道的な観点を追求するならば、それは、製薬会社がボランティアで無償で医薬品を供給するように、何らかの組織(WHO でしょうか)が勧告するなど、正当なやり方でなされるべきではないでしょうか。

この辺りの話になると、政治的すぎてしまって、私の個人的な意見を申し上げても意味があるのか、よくわかりません。
ただ、創薬をめざす私の立場としては、特許は守ってほしいなあ、と思います。

#サイエンスカフェ