アフリカゾウは、私たちを見つめています。
アフリカの大自然から学び、野生動物と人間社会の調和ある共存と共生を問い直す!

地球上に大型野生動物が健全に生活する自然生態系が残っていることはなぜ重要なのでしょうか。
共に考えてみましょう。小学生の高学年から気楽に読めます。遠い地のアフリカ、ケニヤで、人間から遠い大型野生動物の野生のゾウを想い、そこに共に生きる人々に力を尽くしてきました。その過程で健全な地球、大自然、人類、そして健全な人間とは、と考え続けています。人間以外のいきもの、とりわけ大型野生動物が編み出してきた自然生態系の中で、ヒトが地球で人類として恩恵を受けていることに対して身を削って恩返しを続けたい、という想いがあります。地球の自然生態系の循環の一員として、自然の大オーケストラ団から追放されることなく共に地球を舞台とする演奏を続けていきたい、という夢と希望があります。(あとがきより)。
<著者紹介>
中村 千秋(なかむら・ちあき)
1958年東京生まれ。ミシガン州立大学大学院卒。アフリカゾウ研究者。NPO法人サラマンドフの会(salamandovu@gmail.com)代表理事。酪農学園大学特任教授。放送大学非常勤講師。アフリカゾウ国際保護基金客員研究員。1989年より、ケニアで野生のアフリカゾウと地域住民の共存をテーマに現地研究調査。現地の女性たちの会へのボランティア支援活動を20年以上継続。専攻はワイルドライフ・マネージメント、自然保護学、栄養学、環境社会学、環境思想。著書に『アフリカで象と暮らす』(文春文庫)他。