大日方純夫 著
大隈重信とともに政党を結成、東京専門学校(現早稲田大学)を設立。憲法論の大著『国憲汎論』など世界的視野からの多くの著作を執筆。良書の普及のために出版社・書店を開業……。
小野梓は明治初めの自由民権期、日本社会の大変動過程の現実と向き合い、思索し、全力で実践した。政治・社会・教育・文化と、直面した現実が、今と大きく相違しているのはいうまでもないが、ある意味で、現在にも通じる課題が多く含まれている。小野梓が息を引き取って130年、今、あらためて日本のゆくえが問われている。
<著者紹介>
大日方純夫(おびなた・すみお)
1950年、長野県生まれ。1973年、早稲田大学第一文学部卒業。1978年、早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。博士(文学)。1978~82年早稲田大学大学史編集所嘱託として『小野梓全集』全5巻の編集に従事。現在、早稲田大学教授(文学学術院)。専門は日本近代史。
主な著書:『自由民権運動と立憲改進党』(早稲田大学出版部、1991年)、『警察の社会史』(岩波書店、1993年)、『近代日本の警察と地域社会』(筑摩書房、2000年)など多数。

小野梓ー未完のプロジェクト

定価:3,080円(本体2800円+税)

 

2016年3月1日
ISBN978-4-86600-007-7 C0023