林原玉枝 作
はらだたけひで 絵
森に暮らす動物たちの、心あたたまる家族のすがたを描いた11の物語です。
たとえば「コウモリの歌」。森の洞くつで暮らすコウモリたちが一度も争ったことがないのは訳があります。みんな歌が好きだから。「ありがとうの歌」「ごめんなさいの歌」、うち中、響きわたっているのです。
たとえば「おとむらい」。巣から落ちて死んでしまったコサメビタキの子をとむらう歌を、途中で歌えなくなったおかあさんを、丘の風が、草が、助けてくれる。歌声のある家、思いやりがある家……森に暮らす動物の親子が、家族の原点を教えてくれます。
<著者紹介>
林原 玉枝(はやしばら たまえ)
広島県尾道市生まれ。児童文化の会会員。日本児童文学協会会員。
1991年に『おばあさんのすーぷ』(女子パウロ会)で、第一回けんぶち絵本の里大賞を受賞。おもな作品に『なおちゃんのハンカチ』『わたしぶね』(福音館)『ロクさんのふしぎなるすばん』(けやき書房)、『森のお店やさん』『ふしぎやさん』(アリス館)など。
はらだ たけひで(原田 健秀)
1954年、東京生まれ。絵本作家。1989年『パシュラル先生』で産経児童出版文化賞入賞、1992年『フランチェスコ』でユニセフ=エズラ・ジャック・キーツ国際絵本画家最優秀賞受賞。おもな著書に『大きな木の家ーわたしのニコ・ピロスマニ』(冨山房インターナショナル)
挿画は『森のお店やさん』『ふしぎやさん』(アリス館)『十歳のきみへー九十五歳のわたしから』(冨山房インターナショナル)など。

森のおくの小さな物語

定価:1,430円(本体1300円+税)

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2010年12月24日
ISBN978-4-905194-06-4 C8093