本日25日、平成5年生まれの冨山房インターナショナルは34年目の創立記念日を迎えました。

私たちの原点は、明治19年(1886年)に遡ります。早稲田大学の創設に尽力した小野梓先生の「良書を普及させ国民の知的向上を図る」という信念を、初代・坂本嘉治馬が「益世報(えきせいほうこう)――恩を感じ、深く考え、世の中に役立つ」という社是として結実させました。
それから140年近い歳月が流れました。歴史の深淵に触れながら、日本人としての誇りを取り戻す喜びをもって努力致しております。

冨山房インターナショナルは書籍とともに出版という枠を超え、室伏きみ子先生のコスメを販売致しております。これからも皆様の人生に寄り添い、光あふれる明日をつくるための一助でありたいと願っております。

これまでの長きにわたるご愛顧に、社員一同、心より感謝申し上げますとともに、今後とも変わらぬご厚誼を賜りますようお願い申し上げます。

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株式会社冨山房インターナショナル

 


 

<ご挨拶>

 明治191886)年31日創業の冨山房は、令和82026)年に創立百四十年を迎えます。そのご挨拶を申し上げるにあたり、冨山房の歩みから簡単に述べさせていただきます。

 冨山房は、小野梓先生との出会いから始まりました。小野梓は高知県宿毛の出身、政治家の大隈重信と行動を共にした法学者であり、東京専門学校(早稲田大学の前身)の創設に参画し、傍ら、国民の知的向上を図るため、良書を普及させ、学問・芸術・文化の発展を期すべきであるとして「東洋館書店」を設立しました。

 同郷の縁から、坂本嘉治馬は東洋館に奉公します。小野梓から受けた影響は大きく、「十年も二十年も師事した師父のような気がする」と回想していますが、小野梓は明治19111日、三十三歳十ヶ月で夭逝してしまいます。

 坂本嘉治馬が東洋館に奉公したのは正味二年の短日月でしたが、小野梓のすぐれた人格が青年坂本の心に強烈な感化を及ぼしました。小野梓の死去からわずか五十日後の31日、坂本嘉治馬は小野梓の義兄にあたる小野義眞(日本国有鉄道総裁)より二百円の援助をいただき、小野梓の良書普及の精神を継ぎ、「益世報效」(恩を感じて深く考え世の中に役に立つ)を社是として冨山房を創立いたしました。

 初代坂本嘉治馬による出版業五十年の間に、大日本地名辞書(全七巻)、漢文大系(全二十二巻)、大日本国語辞典(全五巻)、仏教大辞彙(全三巻・新修版全六巻)、詳解漢和大字典、日本家庭大百科事彙(全四巻)、大英和辞典、大言海(全四巻)、国民百科大辞典(全十二巻)などの大出版をはじめ、教科書、地図、児童書、絵本など大約四千種を世に出しました。それぞれの出版を完成させるのに、急がず、焦らず、大器晩成を期し、編纂に二十数年の永い歳月を辛抱強く続けたものなど、著者の諸先生ならびに諸先輩のご指導を常に仰ぎながら進めてまいりました。

 創業以来築き上げられてまいりましたその姿勢は、二代目坂本守正、三代目坂本起一に引き継がれ、さらにその枝先に在る冨山房インターナショナルにも引き継がれ、良書普及の任を今なお担っております。大著をなした先人達のご著書は、伏流水の如くに流れ、必要のある折々に光あふれ、その輝きをさらに増しております。

 創業以来、冨山房の出版図書のために、久しくご愛読をいただいております読者の皆々様へ心からの尊敬と感謝を申し上げます。ご芳情に報い、豊かな心をつくるため、社員一同全員で一層の努力をいたす覚悟でございます。

 ここに謹んで御礼を申し述べ、今後永く久しきご後援をひたすらお願い申し上げます。