書籍 絵本 自費出版 - 冨山房インターナショナル

 
神保町 出版社 絵本 - 冨山房インターナショナル
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冨山房ビルB1に、本のお好きな方々に居心地のいい空間があります。
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神田神保町にご用の際は、ぜひ一度、お立ち寄りください。
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サイエンスカフェについて

次回第20回!5月16日(金)18:30〜20:30
「爽やかな科学の風」を運ぶ雑誌づくり

佐藤年緒氏(Science Window編集長)

理科が苦手な学校の先生や、科学って分かりにくいという日本人に、手にとっ
て頂けるような雑誌を出そうと、昨年4月に月刊誌『Science Window』が創刊されました。子どもたちや先生方に「科学する心」をどのように伝えようしているか、その考え方と編集上の工夫や苦労を披露いたします。科学者と社会との橋渡し役、科学コミュニケーターにとっても参考になるかもしれません。一緒に考え、意見交換する機会になればと思っています。

佐藤氏略歴
1951年生まれ。東京工大(社会工学科)卒。2003年まで時事通信社編集委員(環境・科学を担当)。現在、日本科学技術ジャーナリスト会議事務局長。2006年4月から科学技術振興機構(JST)理解増進部メディア課で発行する『Science Window』の編集長、中学生向けウエブサイト「かがくナビ」も運営しています。

 

皆様のご参加をお待ちいたしております!!

 
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TEL:03−3291−2578  FAX:03−3219−4866  E-Mail:p-m@fuzambo-intl.com

FOLIOからのお知らせ!!
毎回テーマに沿った「フード」を、ご予約いただいたお客様に限りご用意させていただきます。

4月18日(金)第19回サイエンスカフェを開催いたしました。

第19回 4月18日(金) 「南極から地球と人類の未来を考える」
柴田 鉄治氏 18:30〜20:30まで

今回の演者は南極に行ったことがあるという素晴らしい体験をお持ちの方である。朝日新聞社に長くお勤めだった柴田鉄治氏だ。記者時代、1965年の第7次越冬隊に初めて参加して、昭和基地の生活を経験し、68年にも現地取材をなさっている。2005年には、「現役時代に最も印象深かった南極の地を科学ジャーナリストとして踏むことができた」とのことで、約40年ぶりに訪れた南極で考えたことやその貴重な体験をお話してくださった。
南極は意外にも、まだ歴史の浅い大陸である。キャプテン・クックの「氷の中に大陸があるのでは」という仮説を基に、アムンゼン、スコットらが探検隊を率いて南極点到達を争い、1911年にアムンゼンの勝利に終わった。当時、日本の白瀬隊も南極点を目指していたが、あまりの厳しさに途中で断念した。それは人命を大事にする英断であったが、当時の日本は戦時中ということもあり、世論は芳しくなかった。それにも関わらず、戦後まもなく行なわれた南極調査(朝日新聞が後援)に国民がこぞって応援したのは、暗い世の中に一筋の希望をという日本人の願いだったのだろう。そんな中で生まれたのが、かの有名なタロー、ジローの物語であった。
  氷の海を行く砕氷船は、氷を割っているように見えるが、実は氷を踏み潰して進む船なのである。そのため船底は丸く、海が時化(しけ)ると揺れがひどいそうだ。南極へ行くには荒れる海を乗り越えなければならない。船に弱い人にとっては、なんと過酷なことであろうか。しかし、その海を越えると氷海は鏡のような凪。すばらしい光景に遭遇する。目の前に現れる氷山の写真を見せてくださった。本当に温暖化が進んでいるのだろうか、という気になる。なくなってはいないが、流出する速度は早まっているのだろう、と柴田氏は言う。大陸の上に約2000mもの雪が積もっていて、徐々に溶けている。その速度が上がっているのだ。温暖化は現実のものであった。
産業革命以後、石油や石炭によって大気中の二酸化炭素濃度が上昇した。数値にしてどれほど上昇したのか。それを比較することができるのが、南極の下層にある氷だ。下層の氷は産業革命が起きるよりも、もっと以前にできたものだ。つまり汚染される前の大気を含んでいる。どれだけ人間が汚したのか。そういう調査や研究を、南極基地で行っている。
40年前南極を訪れた時には、ペンギンが500羽ほど船に近づいてきたが、今回は少なくなっていた。もしや数が減ったのでは、と心配し、基地の近くの巣へ行ってみると、ちっとも減っていなかった。「これは人間への興味が薄れたのではあるまいか。また来たなと思っているのかもしれない。」とユーモアたっぷりに南極での出来事を、多くの写真とともに話してくださった。
南極大陸は、どこの国の領土でもない。というのは、1961年にアメリカ・ソ連を中心に南極条約を締結したことによる。互いに軍事利用せず、科学観測は自由にし、国際的に協力しよう、というものだ。しかし当時、南極は自分たちの国の領土だと主張する国が7つあった。敗戦したこともあり、日本は真っ先に領土権を放棄したが、その他の国は一歩も譲らなかった。そこで領土権主張はそのままで、新しく名乗り出ることは許さないとして、領土権の凍結を図ったのだ。こうして南極は、世界共有財産となった。
南極には様々な国の、様々な基地がある。しかし、国境はない。その昔、日本の調査船が氷に挟まれ、身動きが取れなかった時、それを助けてくれたのはソ連だった。言葉も通じず、冷戦中であったのにも関わらず、ソ連は日本の船を助けたのだ。当時の乗組員が感謝をこめて寄せ書きしたものが、ロシアの船に残っていた。ロシアの調査船に偶然乗り込んだ柴田氏はそれに出会い、驚き、感動したという。「宇宙から見たら、世界地図にあるような国境線なんて、どこにもないと言うが、南極もそう。様々な国が入り混じって存在し、互いに協力している。国ではなく、人が存在するのみである。世界中が南極になれば、世界平和が実現されるのだ。世界平和のお手本は、ここにあるのではないだろうか。」大きな視野を持った柴田氏は、70歳を越えてもまだまだ現役で、若い人に負けない情熱を持って、力強く語ってくださった。











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3月21日(金)第18回サイエンスカフェを開催いたしました。

第18回 2008年3月21日(金)18:30〜20:30
リスクとリスクコミュニケーション

東京大学環境安全本部特任教員 小山富士雄氏

 今回のサイエンスカフェは「リスクとリスクコミュニケーション」。東京大学・環境安全本部副本部長・特任教授の小山富士雄氏がお話ししてくださった。
現在の日本は、平均寿命が上がり、GNPは世界トップクラス、健康や衛生面についてもトップクラスの状態である。しかし、少子高齢化に伴う老後の生活不安や人口減、環境悪化の恐れやライフスタイルの乱れからくる社会の健全性の喪失といったリスクも抱えている。
リスクといってもビジネスやスポーツ、化学物質の利用、安全管理や環境管理、市民運動や消費者活動など、さまざまな観点からリスクは生じているものである。その中で化学物質のリスクに焦点をあてた。
  現代生活において、化学物質は農地で、加工工場や製品工場で、車での通勤や一般家庭でも使われている。今の便利で快適な生活には、なくてはならないものでありながら、負のイメージが強い。なぜか。化学物質を取り扱っている工場の周辺住民は臭気や騒音、排水、煙などを不快に思い、工場の高い塀の向こうで何をやっているのかがわからず、なんとなく不安になる。そんなとき、工場での事故などや化学物質、環境問題に関する報道が多々されるようになってきた。それによって地域住民の不安はますます増大していくことから、負のイメージが蓄積されていくのだ。しかし、化学物質問題をきちんと把握した上で、企業や行政からの適切な情報発信さえあれば、その不安が高まることはなかったのではないだろうか。
  化学物質についてのリスクゼロはありえない。ならば少しでも抑えるために、危険な化学物質の適切な管理と排出を最小化し、その性状についてのじゅうぶんな知識の提供と、誰でも危険性がわかる表示をするといった努力が必要である。実際、化学物質の危険性について、動物実験などが行われている。しかし、そういったことから得た情報を開示する場を設ける必要があるが、設けたとして住民の不安は減るのか、また、受け入れてくれるのかどうかということは、別問題なのである。
  そこで必要となってくるのが、リスクコミュニケーションである。リスクコミュニケーションとは、関係者が相互に情報を要求・提供・説明しあい、意見交換を行って、その問題や行為に対して理解と信頼のレベルを上げ、リスク削減に役立てるものである。その目的は説明の後に合意を得るものではない。双方の言い分を話し合い、理解すること、つまり「合意はしないけれども、相手の言うことはもっともなことだ」と互いに理解することが目的なのだ。
  しかし、これがなかなかうまくいかない。化学プロセスの内容が難解なため、理解が困難であること、リスクと災害の違いが感覚的に理解困難であること、企業や行政と一般市民の価値観に大差があることなどがその原因である。市民の話を聞き、いかにその価値観へ共感できるかが重要となってくる。
  よりよいリスク理解のために、一般家庭において、科学や社会の仕組みに関する知識の取得や各種体験、企業や行政において、社会の声に耳を傾け、アンテナを常に高くし、相互理解のために何をすべきか考えることが必要なのである。
  日常生活におけるリスクが気になるようで、たくさんの参加者たちが小山氏と議論し、リスクコミュニケーションを行っていた。さて、話を聞いた上でのコミュニケーションはうまくいったのだろうか。

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2月15日(金)第17回サイエンスカフェを開催いたしました。

第17回 2008年2月15日(金)18:30〜20:30
手足のように働く手足のない連中〜体の中の「アメーバ」たち

垣内康孝氏 お茶の水女子大学特任講師

人体は数百種類からなる数兆個の細胞から成り立っている。その中に動き回る細胞がいるという。今回その細胞についてお話ししてくれたのは、お茶の水女子大学特任講師の垣内康孝さんだ。
アメーバとは何か。土の中を覗いてみる。形が一定に留まらず、いろいろな形に変化し動き回る生き物がいる。これがアメーバらしい。動き回るというより、這いずり回るイメージだ。
ヒトではどうか。動く細胞の例として、心筋細胞が挙げられた。この細胞は「動く」が「動き回る」ことはない。だが、ヒトにも動き回る細胞がある。そして、細胞の移動は実はとても重要な性質であることがわかっている。
例えば、「発生」。受精した卵はまず2つに分かれ、4つに分かれ、8つに分かれ…とどんどん分かれ、やがて胞胚と呼ばれる中空の細胞のかたまりになる。そしてここからが重要。原腸陥入という、胞胚の中に外壁が陥没していく現象が起こる。これによって消化管や口、肛門などができるのだが、このとき細胞の移動が起こるのだ。ある研究者はこれを人生最大のイベントだと言っているらしい。
細胞の移動が重要になるのは、傷の修復時もそうだ。傷がつくと、それが信号となって細胞が活発になり、傷口を修復するために移動していく。つまりヒトが生きるためには、細胞の移動は欠かせない現象なのである。
では、その移動はどのような仕組みになっているのだろうか。ヒトの場合は足があり、足を動かす筋肉があり、それらが連動し、地面を踏みしめることで移動していく。細胞の場合も、細胞骨格と呼ばれる「アクチン」が足、筋肉の働きをする。地面(接着面)とくっついているのは接着分子、例えばインテグリン。インテグリンで張りつき、アクチンが伸び、形を変えながら移動する。このサイクルの繰り返しだ。動き方はこれだけではないというのが興味深く、奥深いところだ。
さてここまで説明したところで、テーマにある「好き嫌い」とは何か。白血球を例に取って話をしてくれた。
まず体内にバクテリアが侵入したとする。すると白血球(より詳しく言うと好中球)がそのバクテリアにまっすぐに向かっていく。1つ2つと集まり、最後には捕獲してやっつけてしまうのだ。ここで疑問が浮かぶ。白血球は何を指標にしてバクテリアを見つけるのか、ということだ。研究者は、白血球が「好きな」物質をバクテリアが分泌しているのでは、と考えた。それは見事に正解だった。バクテリアはある誘引物質を分泌しており、それを感じた白血球がバクテリアに向かっていくのだ。それは体を守るためにヒト白血球が進化したのか、あるいは元来バクテリアが備えていた物質が、たまたま誘引物質となったのか。無駄な動きひとつなく、目標に向かう白血球の移動。その全容は、いまだ明らかにはされていない。
目では見えない小さな細胞の小さな動きひとつひとつが、ヒトの命を作っている。その仕組みについて、興味を持ち、注目している垣内さんは、参加者ひとりひとりと時間の最後まで話を弾ませていた。その姿は、人とのコミュニケーションのひとつひとつも大切にしているように見えた。








1月18日(金)第16回サイエンスカフェを開催いたしました。

第16回 2008年1月18日(金)18:30〜20:30
「哺乳動物リボソームRNA遺伝子は染色体の上をどのように動いているか」 神田 尚俊氏(東京農工大学)


今回は東京農工大学・神田尚俊氏が、最近のご研究についてお話くださいました。
リボソームRNA遺伝子とは、タンパク質合成の過程で必要なリボソームRNAを作る遺伝子のこと。ヒトでは、リボソームRNA遺伝子は、通常の遺伝子と異なり、13、14、15、21、22番染色体の短腕端にそれぞれ多数のコピーが存在する多重遺伝子である。リボソーム遺伝子の数は、動物種によってまちまちで、サルには1箇所にしか存在せず、逆にマウスは400個も持っています。その配列は進化の過程でも割合よく保存されているのです。 
神田氏は、進化の系統を手がかりにすれば、ヒトの多数のリボソーム遺伝子のうち、どれが元の遺伝子であるのかを調べることができないかと考えました。染色体上で遺伝子の存在を検出するFISH法*を用いて実験し、ヒトの22番染色体のリボソーム遺伝子が、旧世界ザル(狭鼻科目:フクロテナガザル、チンパンジーなど)のリボソーム遺伝子と、2本鎖を形成することを明らかにしました。ヒトのリボソーム遺伝子は、22番が元々の所在で、そこから他の染色体へ飛び火していったのです。また、7種調べた旧世界ザルでのリボソーム遺伝子は、どれも染色体の半ばにあり、ヒトのように端部にあって、ほかの場所へ移動して増えていける状況ではありませんでした。
*FISH法:蛍光in situ ハイブリダイゼーション。検出したい遺伝子と二本鎖を形成(ハイブリダイズ)するように設計された短いDNA配列を用い、これを蛍光物質などで標識して、検体における目的遺伝子の所在を蛍光顕微鏡で検出する方法。
  最近、遺伝子情報を持たないDNA配列の多くがRNAに転写されていることが知られるようになりました。これまで知られていたrRNA、tRNAやmRNA以外に、それ自身はタンパク質合成の鋳型とならないが、他の遺伝子の転写や発現に関わるRNAについて報告がされています。「機能がない」とされて、ジャンクと呼ばれていたDNA配列も、さまざまな「機能を持つ」ことがわかってきています。神田氏は、不活性化されたX染色体を検出するKanda methodを世界に先駆けて報告しました。このX染色体の不活性化にもRNAが関わることが示されています。
ヒトになぜ非常に多くのリボソーム遺伝子があるのか、働く遺伝子と働かない遺伝子があるのではないか。その違いはどうして起こるのか。研究者たちに、重要な問題は解決済みと思われていたリボソーム遺伝子は、調べてみるとわからないことだらけでした。「自分が興味を持って楽しめる研究でなければ、ここまで続けられませんでした。ヒトには計り知れない奥深いことがまだまだあるのです。」そう語る神田氏の、好奇心あふれる子どものような笑顔に、参加者たちも惹きこまれて、たくさんの質問とやり取りが続きました。









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12月21日(金)第15回サイエンスカフェを開催いたしました。

第15回 12月21日(金)18:30〜20:30
「遺伝カウンセラーが育ちます」


昨今耳にすることが多くなってきた遺伝的な病気は、ゲノム医学の発展につれて原因究明のための研究が進みつつあるが、その多くはまだ治療が難しい。遺伝する病気を持って生まれた場合、または発症したとき、患者がそれにどう向き合っていくか。正しい遺伝病の知識や公的援助などについて心理的配慮を持って説明し、患者が自分自身の対処を選択できるよう支える、その立役者が「遺伝カウンセラー」である。
現代の医療においては、遺伝子診断や出生前診断といった「遺伝子の検査」が選択される場面は少なくないという。しかし、その検査を正確に解説できる「臨床遺伝専門医」の数は足りていない。さらに障害を持つ患者の家庭は、疾患のケアのほかに、社会的・経済的・人間関係などさまざまな問題に直面する。それらの相談相手となる人材も少なく、どこに相談したらよいかということもあまり知られていない。
このような現実を受け止め、お茶の水女子大学では、大学院に遺伝カウンセラー養成課程を設立した。その授業内容は他の大学院課程と比べて、1.5〜2倍とかなり多い。「このコースの学生たちは日本一勉強するんですよ。」今回の演者である滝澤公子氏が、誇らしげに語った。「本学には医学部はありません。しかし東京女子医科大学と提携を組み、また多くの専門病院の協力を得て、医療の現場もしっかりと経験しています。そのおかげで広範な症例を学ぶことが可能になっています。」
遺伝カウンセラーは遺伝病についてプロフェッショナルと言っていいのだろう。お茶の水女子大学の室伏きみ子教授が、10年間も構想を練って同大学大学院にこのコースを設置したところ、すぐに文部科学省から科学技術振興調整費の支援を受けたことは、遺伝カウンセラーの養成が時宜を得たものだという証明であると考えられる。しかし実情は、遺伝カウンセラーが医療従事者ではないために、医療現場での雇用が難しい。そのため実力を発揮する場がまだほとんどないのだという。アメリカでは、中学生の遺伝の教科書に、免疫不全で生まれてきた子どもや男性染色体の働きが不全のため、遺伝子上では男なのに女として生まれてきた、などという実例が、写真付きで記載されている。自分の子どもが遺伝病を持って生まれてくることがわかった場合、中絶するかしないか、自分だったらどうするか、といったことが話し合われているそうだ。海外と日本とでは、ここまでの温度差がある。いや、危機感の差と言っていいかもしれない。
遺伝カウンセラーはこれからの未来において、とても重要な「医療従事者」である。これまで人知れず苦しんできた人々がどれほどいるのだろうか。これからはそんなことがないように、同じいのちを授かった子どもと親が希望を持って生きていけるように、その道を共に探る遺伝カウンセラーが必要不可欠なのだ。その社会的認知は、アメリカでなされてからどのくらい経って、日本で高まっていくのだろうか。
今年お茶の水女子大学からは4人の遺伝カウンセラーが羽ばたいていった。まだ見ぬ患者のために、自分たちもまだまだ勉強していかなければならない、とそれぞれがしっかりとした決意を語った。
遺伝病の患者だけでなく、若い遺伝カウンセラーたちが報われ、認められていく未来を願いたい。その日の拍手には、暖かいものがあった。

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11月16日(金)第14回サイエンスカフェを開催いたしました。

第14回 11月16日(金)18:30〜20:30
「美しさの種を育てて―コスメを科学する」


11月16日(金)第14回サイエンスカフェが開催されました。
今回のお話は、化粧品開発についてでした。研究をしていてもわからないことがたくさんある、ということが参加者の方々には興味深かったようです。

また、今回のデザートは「ミラクルフルーツ」。聞いたことがある方も多いようですが、体験するのは初めてという方がほとんどでした。皆様その不思議な体験におどろき、顔がほころび、和やかなサイエンスカフェとなりました。


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10月19日(金)第13回サイエンスカフェを開催いたしました。

10月19日 18:30〜20:30 「お茶を科学する」

今回のテーマは「お茶を科学する」。お茶の水女子大学・加藤 美砂子氏をお迎えして、お茶の成分などについてお話してくださいました。フォリオ店長の創作デザート、3つのお茶のゼリーが好評でございました。


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9月21日(金)第12回サイエンスカフェを開催いたしました。

「理科教育とリスクコミュニケーション」

9月21日 18:30〜20:30 「理科教育とコミュニケーション」 
お茶の水女子大学サイエンス&エデュケーションセンター
特任教授・堅尾和夫氏が講演されました。
今回は理科教育ということもあり、多くの方々が参加され、
活発な討論が交わされました。

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7月20日(金)第11回サイエンス・カフェを開催いたしました。

「新しいがん治療法の開発−中性子捕捉療法の進展−」

今回のテーマは「新しいがん治療法の開発−中性子捕捉療法の進展−」、日本原子力研究開発機構の柴田徳思氏がお話してくださった。
放射線治療は、腫瘍に対する優れた効果を発揮する治療法であり、種々のがん治療に適応されている。放射線治療には2つの目的がある。1つは根治照射といって、完全な治癒を目指すもので、その際には、免疫力を上げることが重要である。もう1つは姑息治療といって、完全に治癒することは期待できないが、症状の緩和を目的とする。これらの放射線治療と手術または化学療法を組み合わせることによって、治療の効果が上がることがわかってきた。
放射線には様々な種類がある。光子線に分類されるX線とγ線は、体表面で効果が大きく、内部では小さくなる。さらに途中で止まることがないため、がん組織の陰にある重要な臓器を避けることができない。そのため根治照射が難しく、姑息治療をせざるを得なかった。しかし重粒子線に分類される中性子線は患部にのみ照射できる。ポーラスと呼ばれる器具を使って放射線量を調節し、照射することによって、患部にのみ中性子線を当てることが可能であるため、根治治療が望めるようになり、これにより、手術と同等の結果が得られるようになった。
最近、中性子捕捉療法と呼ばれるものに関する研究が進んでいる(柴田さんはこの研究の取りまとめ役)。ホウ素が中性子を捕捉すると、リチウムとアルファ粒子に分裂し、細胞にエネルギーを与えて止まる。このようにして与えられるエネルギーは、中性子のものよりずっと大きい。そして、中性子線のエネルギーが他のものと比べてずっと小さく、ホウ素に捕捉されてはじめて大きなエネルギーを生じるため、正常細胞への中性子の影響は小さいということがわかる。よって、がん細胞だけにホウ素が入っていれば、がん細胞のみを殺すことが可能になる。また、がん細胞は活発に分裂しているので、アミノ酸を多く取り込む。そのため、アミノ酸にホウ素を結合させたものを用いて、それをがん細胞に取り込ませる方法も開発されている。
効果的な方法が見出されてきているにも関わらず、現在の日本では新薬の認可が難しい。治験に対しての偏見も強く、放射線に対する正しい知識が得られにくい。研究が進んでも、認められない現実がそこにはあるのだ。人材不足も現実問題となってきている。いずれ許可が下りたときのために、人材育成が急がれるという。柴田さんはずっと先の未来までを見ているのだろう。





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6月15日(金)第10回サイエンス・カフェを開催いたしました。

「花の色はうつりにけりな」

花の色=老廃物だといわれ、かつては軽視されていた分野が、今注目されている。
「青いバラ」という言葉を1度は聞いたことがあるだろう。不可能なことを示す代名詞である。では、花の色はどのようにして決まっているのか。その仕組みがお茶の水女子大学 作田正明氏によって、楽しくわかりやすく紹介された。
花や葉の色を決めているのは、アントシアニンやクロロフィルといった色素である。アントシアニンは赤、クロロフィルは緑をそれぞれ形成しているそうだ。その色素を決定しているのは、遺伝子だという。どの遺伝子が発現するかによって、何色の花になるかが決まる。
植物学者が注目したのは、何色に対してどの遺伝子が発現しているか。研究に研究を重ね、青色の花の遺伝子を抽出したとき、現れたのは赤を示すアントシアニンだった。
一体なぜなのか。最初に考えられた説はpH値の違い。しかし、実験の結果すぐに否定された。次に有力説としてあがったのは、コピグメンテーションである。これは赤の色素と淡黄色の色素が重なると、青くなるという現象を捉えたことによる。また、金属錯体といって鉄やマグネシウム、カルシウムなどが含まれることが原因で青が発現する説もある。しかしそう単純でもなく、アジサイの青い色はこれらすべての要因を含んで、青になるという。
国立科学博物館で青いバラが展示されたニュースは記憶に新しい。なぜ青いか。パンジーの青からヒントを得た。OH基を3つ持つことによって青が発現しているが、バラは2つしか持たない。パンジーのOH基をつなげている遺伝子を抽出し、バラに挿入することによって、不可能を可能にしたのだ。
長年の研究によって実現された「可能」は、まだまだ「完成」ではない。自然界で起こっているコピグメンテーションや金属錯体による青には、まだまだ及ばないのである。「色の道は複雑なんです」そう言った作田氏の笑顔が輝いていた。




おやつ休憩を挟み、参加者からの活発な質疑応答が飛び交い、近年の植物モニタリング研究や色素に注目した環境問題への対応について、様々な植物研究の最近を聞き、神保町の夜はふけていったのだった。

4月20日(金) 第9回サイエンスカフェを開催いたしました。
今回のテーマは「癌の弱みを垣間見た瞬間」。埼玉県立がんセンター腫瘍診断・予防科科長 赤木究氏を講師に迎えて、癌と戦う研究者側から見た癌細胞の話やその予防についてなど、興味深いお話がいっぱいでした。

3月16日(金) 第8回サイエンスカフェを開催いたしました。
このサイエンスカフェのコーディネーターを務めるお茶の水女子大学理学部教授室伏きみ子氏を中心に、「DNA」をテーマにして行われ、参加者は自分のDNA抽出する実験に挑戦し、お土産にしました。

1月26日(金) 第7回サイエンスカフェを開催いたしました。
「サンゴは謎のかたまり!」 服田昌之さん(お茶の水女子大学・助教授)

12月15日(金) 第6回サイエンスカフェを開催いたしました。
「油脂と健康ーこの美味しくて怖いもの」 小林哲幸さん(お茶の水女子大学・助教授)

11月17日(金)PM6:30 より 第5回サイエンスカフェを開催いたしました。

第5回は、お茶の水女子大学教授の芦原坦先生をお迎えし、「コーヒー豆のカフェインの話」と題して、カフェインの世界について、コーディネーターの同大学理学部教授の室伏きみ子先生をまじえてお話を伺いました。
まだまだ未知の世界が残るコーヒー豆のカフェインのお話でしたが、芦原坦先生の地道な研究によってコーヒーやお茶の中でカフェインが作られる過程が明らかになったお話、またカフェインが一部の害虫に対しては非常に効果があり、今後害虫駆除に利用できるのではないかとのお話も伺うことができました。
参加者の方からは、「まさにノーベル賞にも匹敵するような発見をされたお話を聞くことができて、サイエンスカフェに参加した甲斐がありました。」という感想をいただくことができました。
冨山房インターナショナルがサイエンスカフェを続けていくことにより、このような時間を共有できるというのが、一番の楽しみでもあります。

第5回目を迎えましたサイエンス・カフェですが、今後も、参加者と科学者の距離を近づけることに一層努力していきたいと考えます。 少しでもサイエンスカフェに興味をもっていただき、一度でも多く足を運んでいただけたらと思います。

10月20日(金) 第4回サイエンスカフェを開催いたしました。
「性と細胞」 千葉和義さん(お茶の水女子大学・教授)

8月23日(水)PM6:30 より 第3回サイエンスカフェを開催いたしました。

第3回は、第1回と「児童虐待とストレス応答」にご参加下さった皆様から、”子育て”を話題としたサイエンスカフェを、再度開いて欲しいとのご要望が高かったことから、再度お茶の水女子大学大学理事・副学長で発達心理学ご専門の内田伸子先生をお迎えし、「子育てを科学する」と題して、子育てや教育の問題について、心理学的あるいは生物学的視点からコーディネーターの同大学理学部教授室伏きみ子先生をまじえて話し合いました。

当日は、大人が子どものレールをしくのではなく、子ども自身に考えさせることの重要性といったとても貴重な話題について、わかりやすく丁寧な説明がなされ、また子育てにちなんだ食材のお菓子もお目見えするなど、参加者との楽しいコーヒーブレイクでした。

今後、サイエンスカフェでは子育てや教育の問題について「子育てを科学する」といったテーマで、再度開催したいと考えております。

6月16日(金)PM6:30 より 第2回サイエンスカフェを開催いたしました。

第2回は、お茶の水女子大学講師の佐々木成江先生をお迎えし、「ミトコンドリアのふしぎ」と題して、ミトコンドリアの不思議な魅力について、コーディネーターの同大学理学部教授 室伏きみ子先生をまじえて話し合いました。
ミトコンドリアは、今から20億年前に私たちの細胞に住みつきました。私たちの体の中にあるミトコンドリアのDNAは、すべてお母さんから引き継いだもの。お父さんのものは、消されてしまいます。そして、ずっと遡っていくと、アフリカに住んでいた一人の女性にたどり着くのです。ミトコンドリアがおかしくなると、いろいろな症状がでます。老化、アルツハイマー、糖尿病、うつ病、がんの転移、肥満など、みんなそうです。ミトコンドリアには不思議なことがいっぱいあるのです。。。

当日は、ミトコンドリアに関する興味深い話題について、活発な意見交換も行われ、またミトコンドリアにちなんだ食材のお菓子もお目見えするなど、満員の参加者との楽しいコーヒーブレイクでした。

科学週間に合わせ、4月21日(金)PM6:30 より 第1回サイエンスカフェを開催いたしました。

第1回は、お茶の水女子大学大学院教授で発達心理学ご専門の内田伸子先生をお迎えし、「児童虐待とストレス応答」と題して、虐待を受けて言葉を失った子どもたちが再び言葉を取り戻すまでの軌跡をテーマに、コーディネーターの同大学理学部教授室伏きみ子先生をまじえて話し合いました。
脳のニューロンの話からおとうさんの子育て参加まで幅広く興味深い話題で、満員の参加者との楽しいコーヒーブレイクでした。



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